カープは現在首位ですが、2位巨人とは1ゲーム差、細かく言えば1.3ゲーム差。
差だけをみると、ほぼ5分に近いように見えますが、実はそうではありません。
カープは残り試合が33試合、巨人が28試合。
この5試合差は非常に大きいです。
残り試合が少ないチームは、残り試合の多いチームが負けることを祈るしかできなくなります。
他力本願になるしかないということです。
反対に残り試合が多いチームは、自分でケリをつけることができ、当たり前ですが、勝てば勝つだけ有利な状況になっていきます。
現実問題カープは残りの試合何勝できるのでしょうか。
カープの現在の勝率は.562、巨人は勝率.550、これを残り試合にそのままあてはめると。
カープは19勝14敗(.5652)又は18勝15敗(.5580)が現実的なラインになりそうです。
新井監督はまだ余力を残しているそうですから、もしかしたら更に上の20勝13敗のラインもあるかもしれません。
巨人は16勝12敗(.554)又は15勝13敗(.5474)が現実的なラインになりそうですが、巨人はホームが少なく、残りの試合、苦戦が予想されます。
もし仮にカープが19勝14敗だった場合、巨人は18勝10敗以上が必要。
カープが18勝15敗だった場合、17勝11敗以上が必要。
もしカープがほぼ5割の17勝16敗という、冴えない成績に終わったとしても、巨人は16勝12敗という、今現在の勝率以上の成績が求められます。
つまり、カープは残り試合ほぼ5割であっても、巨人は今の勝率以上の成績を残していかないと優勝できないわけです。
しかも巨人は、カープとの残り6試合は全てマツダスタジアム。
しかも同じ上位争いしている阪神とは、4試合全て甲子園で戦わないといけません。
普通に考えて、この上位とのアウェーでの10試合で、勝ち越すのは容易ではありません。
5勝5敗がいい所でしょう。
10~12回程しか巨人は負けられないのに、5回以上はこの10試合で失ってしまうことになります。
そうすると上位以外の試合で落としていい試合は5~7試合のみということになります。
しかもホームの東京ドームでの試合は、何と9試合のみという厳しさ。
正直巨人が優勝するには、カープが残り試合負け越すこと、直接対決で必ず勝ち越すことが必要になります。
しかしカープがもし負けこすとしたら、主力に怪我人が続出すること、何人も極度のスランプになることしか考えられません。
今まで安定していた先発投手の安定感が無くなってきているのは不安材料ですが、ここにきて九里をリフレッシュ目的で抹消したりと、余力がまだあります。
打線も末包の復帰、坂倉の復調、矢野の成長などで、前半戦が嘘のように、得点能力が上がってきています。
加えて新井監督の選手のモチベーションを上げる手腕はピカイチです。
確率統計によるとカープが優勝する確率は51%、巨人が優勝する確率は40%。
しかしその数字以上にカープが有利なのは間違いなさそうです。
まずは鬼門の中日とのバンテリンドームで3連敗しないこと、出来れば勝ち越すことが重要になりそうです。
カープの優勝を確信した試合 の記事も宜しければご覧ください。
コメント
コメント一覧 (1件)
実を言うと、残り試合が多いのは一概に有利とはいえない。あまり多いと過密日程になり投手のやりくりに大変になります。
逆に残り試合が少なく優勝争いしてるチームはエースをつぎ込めるしリリーフとしても使えます。
下位チームがカープ戦にあきらめて戦ってくれれば助かります。