広島・斉藤優汰投手がマツダスタジアムで大瀬良投手らと共に自主トレを行い、スケールアップを目指して、食トレに励んでいると明かしました。
食べるのも練習の一環。悪戦苦闘しながらも増量に励んでいるといいます。
食べても食べても増えない体重
大瀬良投手の自主トレはトレーニングだけでなく、走り込みの量も多いようです。
ただ、両翼を往復するポール間走でも斉藤投手には躍動感があり、1年目でついていくのが必死という姿ではなく、走りでは引っ張っているぐらいに感じるほどだったといいます。
大瀬良投手は「トレーニングや走ることからも、やっぱり体が強いなと感じる。技術的なことはあれこれ言っていません。聞かれれば答えるくらいでいいのかなって。素材としてはえげつないものを持っているので、そのまま育ってくれたらなと思います」
多くの時間を共有してきた大瀬良投手も、その潜在能力の高さには目を丸くしているようです。
さらに驚かせたのが「食い力」だといいます。
ある日の昼食、ともに自主トレする大道温貴や小林樹斗とともにカフェレストランへ行くと、カレーライスから蕎麦、そして焼きそばを平らげ、その小一時間前には自らコンビニで購入して間食していたそうです。
また、ある日の夜には、焼肉店で山盛りの白米と肉を何度もおかわり。一食だけで体重が4kgも増えた。ただ、増えた体重はすぐに落ちてしまったといいます。
斉藤投手は「普段も食べた分、減ってしまう。夜食を食べたりしないと減っちゃう。いくら食べても体脂肪率が10%にいかない。8%くらいしかなくて、炭水化物を摂っても太らない。でも脂を摂るのも違うなって。体脂肪率が10%ないと夏は厳しいと言われたので、頑張っているんですけど……」と、食べることは得意でも、体重、体脂肪率が増えない体質のようです。
若いのもあって基礎代謝が高いのでしょう、まだ体は成長過程にあるのかもしれません。
しかしあの大柄な体で体脂肪率8%はすごいです。
苫小牧中央高時代は1年時から夕食と夜食合わせて、どんぶり茶碗で10杯の白飯を食べてきた“食トレ”の成果で身長が8cm伸び、体重も20kg増え、球速は10km以上速くなり、最速151km。ドラフト1位でプロ入りする投手となりました。
2年目で挑む高い壁
「成長できている実感があります。自分たちはつらそうにやってしまうんですけど、大地さんは平然とやっている。ついていけるようにならないといけない。技術的なところもそうですけど」
斉藤投手が挑む壁は高いです。
カープの先発陣は、昨季11勝の床田をはじめ、九里、森下、そして自主トレをともにした大瀬良の4本柱が揃い、昨季台頭した森のほか、新外国人や遠藤、玉村、黒原ら若手もいます。
ドラフト1位の常廣羽也斗ら新人もその座を狙っています。
どうしても期待してしまいますが、まだ高卒2年目で、過度な期待はしてはいけません。
焦らず一歩一歩成長していってほしいです。
今季は体作りをして、今シーズン終盤に一軍で投げ、来季本格的に出てきてほしいです。
2年目のシーズン、どこまで成長するか。南国宮崎で、斉藤投手は2度目の春を迎えます。
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