広島カープの長い歴史の中で、球史に名を刻む名選手が沢山いますが、その中でも歴代最強のメンバーはどんな選手たちなのか?
今回は私の独断と偏見で考えてみました。
オーダー(打線)
- 野村 謙二郎(遊)
- 菊池 涼介(二)
- 前田 智徳(中)
- 山本 浩二(左)
- 衣笠 祥雄(三)
- 鈴木 誠也(右)
- 新井 貴浩(一)
- 達川 光男(捕)
- 北別府 学(投)
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1 ショート 野村 謙二郎
守備の要ショートですが、カープ歴代の中でも良いショートは何人か思い浮かびます。
例えば梵英心、田中広輔などがいます、特にレジェンドの高橋義彦をスタメンにするか非常に悩みましたが、私の世代的にも野村謙二郎を入れました。
最多安打3回、最多得点2回、トリプルスリー、通算2000安打を達成するなど、特に現役時代前半は広島のリードオフマンとして大いに活躍しました。
176cm、75kgと、体格に恵まれていたというわけではなかったですが、それまで主にスラッガータイプの選手が達成していたトリプルスリーを努力の末、成し遂げています。
野村がプロで実働10年間だった遊撃手での通算打率.293は1,000打席以上ではセントラル・リーグ最高記録(2004年当時)で、まさに史上屈指の強打のショートです。
理想の一番バッターで、走攻守どれをとっても一級品です。
私の小学校時代の下敷きは野村謙二郎でした、同級生に「何だこれは?」と馬鹿にされましたが、めげずに使っていました。
それくらい憧れの存在でした。
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2 セカンド 菊池 涼介
セカンドというと、やはりこの男しかいないでしょう。
抜けたと思った打球に追いつき、矢のような正確な送球で、ヒット性の当たりをアウトに変えてしまう。
異次元の守備、「グラウンドに猿がいる」と前田健太にも言わしめた男、菊池涼介です。
10年連続ゴールデン・グラブ賞受賞(2013~2022)、最多安打(2016)、ベストナイン(2017、2020)を受賞し、2020年には二塁手としてはプロ野球史上初となるシーズン無失策、守備率10割を達成しました。
そんな輝かしい実績を誇り、まだまだ現役バリバリ。
また守備だけでなく、打撃も、小柄な体格でありながら思い切りの良いスイングで、長打力を兼ね備えています。
まさにレジェンド、菊池無しでは広島の3連覇は絶対に無かったでしょう。
菊池以外のセカンドだと、首位打者を2回獲得している正田でしょうか。
3 センター 前田 智徳
天才と称される打撃センスを誇り、その立ち振る舞いは刀を持った侍のようでした。
アキレス腱を故障する以前は俊足・好守を誇り、1991年から1994年にかけて4年連続でゴールデングラブ賞を受賞しています。
現役晩年は代打の切り札として活躍しました。
プロ入り1年目、当時ヤクルト監督であった野村克也は、前田が自チームのドラフト候補にも上がっていなかったことに対し「なんであの選手がうちのリストにないんだ」とスカウトをきつく叱責したという話しはあまりにも有名です。
落合博満は、1999年のインタビューで「今の日本球界に、俺は2人の天才打者がいると思っている。1人がオリックスのイチローで、もう1人が前田なんだ」と語り、「前田の打撃は、プロ野球50年の歴史の中で、ずっと理想とされてきたフォームといえる。みんながお手本にしていい、生きた教材」と高く評価し、打撃指導の時は「広島の前田を参考にしろ」「真似して良いのは前田だけ」と言うことが多かったといいます。
松井秀喜は「前田さんの背中に『男』を感じます。打撃が素晴らしいし凄みもある。広角に打てるしチャンスにも強く、いつも打ちそうな雰囲気が漂っている。日本で一番いいバッターかもしれません」と述べています。
また、若手時代のイチローは「あの人(前田)のバッティングにはかなわない」と語っています。
1994年のオールスター戦では、この年に初出場したイチローはオールスター選出にあたり前田について「真っ先に会いたい」と話し、自らセ・リーグチームのベンチに出向き、初対面の前田に笑顔で握手を求めています。
イチローは、「僕のことを天才だという人がいますが、本当の天才は前田さんですよ」とも話しています。
このように、数々のレジェンドから認められていた孤高の天才打者を、3番センターに入れました。
おそらくほとんどのカープファンの方は異論が無いのではないでしょうか。
センターというと、やはり緒方孝市でしょうか、走攻守全てが揃っている完璧な外野手でした、本当は緒方もスタメンで入れたかったです。
4 レフト 山本 浩二
やはり4番はこの人しかいないでしょう。ミスター赤ヘルの愛称で知られるレジェンド。
NPB史上、大卒で500本塁打を達成した唯一の人物。
セリーグ初の外野手部門のダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)を受賞し、セ・リーグ最多記録となるダイヤモンドグラブ賞を10回受賞しています。
現役時代は投手の配球を読むのが上手く「読みのコージ」とも呼ばれていたそうです。
江川卓は山本との対戦を特に苦手にしており、引退後のラジオ番組のインタビューでは、自身がアマ時代に「怪物」と謳われてからのプロ入り後「最初に一番衝撃を受けたバッター」に山本の名前をあげています。。
外野手としても302守備機会連続無失策のセ・リーグ記録を樹立し、広い守備範囲と法大1年までは投手だったこともあり、強肩も武器でした。
他にスタメンであげたかったのは、私の世代的に金本でしょうか。
残念ながら阪神にFA移籍してしまいますが、2000年には、トリプルスリーを達成、2001年には1002打席連続無併殺の日本記録を樹立するなど、走攻守揃った素晴らしい選手でした。
5 サード 衣笠 祥雄
カープのサードと言ったらこの人しかいないでしょう。
国民栄誉賞も受賞した鉄人を5番にいれました。
連続試合出場記録日本記録・世界2位記録、連続フルイニング出場歴代4位、通算安打数歴代5位(通算2543安打は福本豊とタイ)、通算本塁打数歴代7位(通算504本は張本勲とタイ)の記録保持者。
赤ヘル打線の主砲として山本浩二と共に1970年代後半から1980年代の広島東洋カープ黄金時代を築き上げる原動力となった選手の一人です。
デッドボールを当てられても、相手投手に「大丈夫、気にするな」と声を掛ける優しい鉄人でした。
他にサードというと、現監督の新井でしょうか。
守備ではミスも多く、かなり野次られていましたが、努力の末に一流選手になりました。
あとは彼も移籍してしまいましたが、ホームランアーチストの江藤智でしょうか。
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6 ライト 鈴木 誠也
広島カープ出身の、現役バリバリのメジャーリーガーを6番ライトにしました。
広島時代にベストナインを6年連続で受賞し、オールスターに5回連続で出場。
WBSCプレミア12や、東京オリンピックでは、日本代表の4番を務めました。
MLB球団からの評価も高く、「外野手市場ではトップクラスの一人で、打順は上位、つまり1、2、3番として見られている。特に選球眼の良さに感心しており、三振よりも四球が多い選手はメジャーでもそれほど多くない。彼は真の5ツールプレーヤー」と讃えられていました。
打撃だけでなく、高校時代に50メートル走で最速5秒8を記録したほどの俊足や、投手として最速148km/hの強肩が武器です。
ゴールデングラブ賞を5回受賞するなど守備能力が高く、2021年度の受賞ではセリーグ最多得票でした、特に強肩が武器で、遠投は115メートル、最多捕殺を3度記録しています。
打撃では、右手でバットを押し込む力が強いため、右打席から逆方向に長打を打つことができるのが特徴。
王貞治、落合博満に次ぐ、NPB史上3人目となる6年連続3割25本を記録するなど、安定して高い打撃力を誇る一流打者。
MLBへの挑戦でこの記録は途絶えましたが、この他にも広島時代には首位打者を2度、最高OPSを3度などの実績を残しています。
選球眼にも定評があり、ボール球のスイングや空振りが少なく、こういったバッターが6番にいたら、相手バッテリーは恐怖以外何物でもありません。
現在はシカゴ・カブスで奮闘中です。
他にライトというと、守備が非常に良かった廣瀬でしょうか。
肩が強く、彼がいると非常に安心感がありました。
7 ファースト 新井 貴浩
現監督の新井を7番ファーストに入れました。
不器用で粗削りな選手でしたが、猛練習の末、一流の打者に成長しました。
2005年に打率・本塁打・打点の3部門全てでキャリアハイの成績を残し自身初の打撃タイトルとなる本塁打王(43本)を獲得しました。
また、シーズン100打点以上を2006年、2007年の2年連続を含む4回記録しています。
阪神へ移籍してしまった時のファンのショックは図りしれず、「裏切者」と非常に批判されました。
まさか後にカープに戻ってきて、優勝の立役者になり、監督まで務めるとは誰も予想できなかったでしょう。
あとはファーストというと、打率も高かった、右の長距離砲の栗原でしょうか。
8 キャッチャー 達川 光男
會澤、西山、坂倉などカープには良い捕手がいますが、やはり広島を代表する捕手と言ったらこの人でしょう。
ファンを楽しませてくれたエンターテイナー。
打者としては、打率.280、本塁打10本を超えたシーズンは一度もないですが、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞を3回受賞しています。
通算51本塁打中、満塁ホームランを5本打っており、これは通算510本塁打の落合博満と同数です。
また、ささやき戦術の使い手として知られています。
達川のささやき戦術は、世間話やウソなどで相手の思考を撹乱する、いわば「明るいささやき」だったといいます。
達川といえば、珍プレーの代表的な存在。
身体をかすってもいないボールを「デッドボールだ」と言い張る事が多く、プロ野球珍プレー・好プレーで頻繁に取り上げられました。
そんな記憶に残るような名プレーヤーでしたが、リード面で優れており、投手を前向きに奮い立たせるのが非常に上手だったといいます。
あの狭い広島市民球場をホームで、投手陣をリードするのは非常に大変だったと思います。
9 ピッチャー 北別府 学
カープのエースといえば、黒田、前田健太、佐々岡、大野など錚々たるメンバーがいますが、やはりカープを代表する投手を一人選ぶとすると、北別府でしょう。
優れた制球力から精密機械の異名を取り、投手王国と呼ばれた1980年代の、広島の中心投手として活躍しました。
直球を投げる比率が少なく、最高球速は144km/hであり、球種はスライダー、カーブ、シュート、シンカーなどでした。
特にスライダーの出し入れで内と外を使い分ける投球術が持ち味でした。
コントロールの良さを示すエピソードとして、本塁上の三角形地点に置いた3個の空き缶を、わずか3球投げただけで全て倒してのけたという逸話もあります。
広島投手コーチ時代に「筋肉番付」で「ストラックアウト」に挑んだ際には、現役選手でも中々達成できないパーフェクトを成し遂げています。
現役時代に残した通算213勝は、日本プロ野球歴代第18位、先発勝利数200勝は歴代第10位で、共に広島東洋カープの球団記録です。
1978 – 1980年は12連勝、1983 – 1986年は13連勝を記録、通算52勝27敗(勝率.658)という成績を残しています。
またセ・リーグ最多タイ記録となる最高勝率を3回獲得しています。
控え
- 緒方 孝市(外野)
- 金本 知憲(外野)
- 西山 秀二(捕)
- 正田 耕三(二)
- 高橋 慶彦(遊)
- 丸 佳浩(外野)
- エルドレッド(一、外野)
- 小早川 毅彦(一)
- ラロッカ(一、二、三)
- 栗原 健太(一)
- 江藤 智(一、三)
控えメンバーが豪華すぎますね、本当はスタメンに入れたいメンバーが沢山います。
ローテーション
- 大野 豊
- 黒田 博樹
- 前田 健太
- 北別府 学
- 佐々岡 真司
- 外木場 義郎
- (クリス・ジョンソン)
こんな先発陣が揃ったら一体何勝できてしまうんでしょう。
カープの試合だけが早く終わってしまいそうです。
中継ぎ
- 川口 和久
- 永川 勝浩
- 中崎 翔太
- 安仁屋 宗八
- 今村 猛
抑え
- 津田 恒実
- (サファテ)
以上私が考える最強ベストナインを考えてみました。
皆さんが考える最強メンバーはどんなメンバーでしょうか?
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