8月20日 試合感想
大事な大事な首位攻防戦。
巨人と対戦し8-3で見事勝利しました。
両先発はカープ森下、巨人山崎とエース級のピッチャー同士の戦い。
投手戦が予想されていましたが、そうはなりませんでした。
カープは初回から、秋山のヒット、野間の四球で1,2塁のチャンス。
ここでバッターは小園。
カープはバントを選択します。
小園のバントは投手のやや正面に、そこまで悪くないバントでしたが、山崎が素早く3塁に送球し、バント失敗。
せっかくのチャンスだったのに、と思いましたが、4番末包がレフトへの値千金のツーベースを放ち、1塁走者の小園もかえってきて、2点先制します。
2回裏岡本にソロホームランを打たれ、1点差とされます。
森下の調子が良くなく、アウトになりますが、坂本には捉えられ、更に門脇、浅野とヒットを打たれますが、投手山崎は打ち取ります。
そして試合が大きく動いた4回表。
矢野・會澤が連続ヒットで出塁し、投手森下の場面。
バントを試みますが、決められずに2ストライクと追い込まれます。
ここで何と、バントの構えから打っていくバスター。
叩きつける打球が内野安打となり、ノーアウト満塁に。
この千載一遇の大チャンスで秋山・野間。
しかし、山崎の鋭く落ちるフォークボールに手が出てしまい、まさかの連続三振。
ノーアウト満塁から無得点に終われば、流れは一気に巨人に行きかねません。
そんな状況でバッターは3番小園。
小園に対しても1球目、2球目とフォークボールを投げ、空振りします。
正直また三振が頭をよぎりました。
2ストライクから高めの釣り球は見送りボール。
2球連続で嫌なフォークボールがきますが、小園はぐっとこらえ、見送りフルカウントに。
ここはフォークボールなのか、裏をついてストレートなのか?
微妙な場面。
フォークボールがくると思い、振るなと私は思いましたが、バッテリーの選択は内角のストレート。
見逃せば三振でしたが、小園は見事カット。
次こそはフォークボールだから振るなと思いましたが、本当にフォークボールが来て、小園が見事に見逃して、押し出しの四球をもぎとります。
欲しかった追加点がとれました。
この試合の一番のファインプレーはこの小園の打席ではないでしょうか。
以前同じ東京ドームで、小園が制球が全く定まらない大勢の、明らかなボール球に手を出して負けた試合を思い出しました。
この試合のあと、小園は珍しく、ヘルメットを投げて悔しさをあらわにしました。
あの時の悔しさ、経験が活きたのは間違いないでしょう。
そして試合は、続く4番末包が、ライン際へレフトへのタイムリーツーベースを放ち、6-1とします。
更に坂倉がセンター前へタイムリーを放ち、7-1とし、試合は決まったかと思いました。
しかし巨人も粘ります。
4回裏、浅野のタイムリースリーベースで5点差とされます。
更に1番丸の場面。
完全に打ち取った投手後方への打球でしたが、ジャンプして捕球しようとした森下のグラブに当たり、菊池が捕球しますが、間に合わずに内野安打となり、7-3となります。
森下のグローブに当たっていなければ、菊池がアウトにしてくれたような打球でした。
ツキがありませんでしたが、続く吉川は見逃し三振とし、嫌な流れは切ります。
その後お互いに追加点なく経過し、次の一点がどちらに入るかによって試合の流れが大きく変わる場面。
そして8回表、2アウトから秋山・野間が連続ヒットで出塁し、小園が巨人の息の根を止めるタイムリーを打ち、完全に勝負あり。
勝てたのは森浦・ハーン・島内・黒原と、カープ自慢の中継ぎ陣がしっかりと0点に抑えたことも忘れてはなりません。
数年前のカープなら巨人に打ち負けていたような試合でしたが、カープ投手陣が全体的にレベルアップしています。
巨人も粘りを見せたのは流石でしたが、痛快な勝利でした。
巨人はホームですし、できれば3タテしたかったんじゃないでしょうか?
カープからしたら、一番やってはいけないのは3タテされること。
これが無くなっただけで非常に気持ちが楽になりました。
巨人からすると、今日こそは何がなんでも必ず勝たないと優勝が怪しくなります。
グリフィンは前回抑えられていて、難敵ですが、末包はじめ、打者が好調ですから、不調の床田をしっかり援護してあげてほしいです。
仮に今日カープが勝てば、優勝に向かって一気に加速していきそうです。
大事な初戦をしっかり勝ってくれてありがとう。
セリーグ優勝ライン の記事も宜しければご覧ください。
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