9月頭まではカープが有利とされていた、セリーグの優勝争い。
さすがに新人の阿部監督が指揮をとる巨人が失速していくかと思いましたが、逆に巨人にみるみるうちに引き離され、ついに巨人にマジックが点灯しました。
思えばオープン戦から、嫌な予感がしました。
阿部監督は、当たり前のプレーが出来ていない選手には容赦がなく、凡事徹底をかなり大切にしている印象でした。
実績があろうがなかろうが、結果で判断する姿勢をみて、これはひょっとすると、巨人は手強いのでは?と思いました。
そして9/23、月曜日の阪神戦。
天王山でしたが、巨人が1-0で勝利。
優勝へ大きく近づく勝利でした。
勝利の瞬間、阿部監督が映りましたが、ニコリともせず、むしろ怒っているようにも見えました。
私はそれを見て、良い監督だなと思いました。
浅はかな監督なら満面の笑みでヘラヘラしてしまう所ですが、勝利よりも反省点のほうが気になるのでしょう。
かなり緊張していたようですが、全く浮かれた様子がありませんでした。
それと、間違っていたら申し訳ないですが、あれは確か9/20のカープ戦。
4-1で巨人リードの6回裏、投手は先発の井上から高梨へ。
難なく2アウトをとりますが、4番坂倉にストライクが入りません、その時阿部監督が映りましたが、明らかに怒っていました。
サインは「ど真ん中に投げて打たれて来い」というものでした。
要するに「ヒットを打たれるのはいいが、四球は絶対出すな」でした。
しかし結局四球で出塁させてしまい、堂林のライト前ヒットでピンチが拡大し、船迫へ怒りの交代。
巨人ベンチは、勝っているのに非常に気まずい空気でした。
高梨も相当反省しているように見えました。
結局巨人がこの試合大勝しましたが、阿部監督の厳しさが逆転を許さず、勝利をもたらしたといっても過言ではないでしょう。
他にも阿部監督は勝負の一手を打つのが早いです。
カープとの天王山1戦目で、菅野と森下が先発の試合。
森下が炎上し、点差がつき、6回、チャンスの場面で投手菅野に打席が回った所で、迷わず菅野を交代します。
菅野はかなり余力を残しており、驚きの交代でした。
正直普通の監督ではできない采配です。
結局代打の秋広がタイムリーを放ち、4-0とセーフティーリードとなり、巨人が勝利しました。
采配の面でもカープは阿部監督に負けており、それが優勝を逃した要因の一つでしょう。
結果が出ない田中や松山、堂林をいつまでも出し続け、手遅れになってしまったカープと、結果で判断し、若手も積極的に起用する巨人と、大きな差がついてしまいました。
恐らく阿部監督は長期政権になるでしょう。
5年やるとすると、あと4年は阿部監督の采配に悩まされそうです。
新人監督でこれだけ立派な采配をするのですから、更に経験を積んだ時に、とんでもない名将になるのではないでしょうか。
拝啓・秋山翔吾様 の記事も宜しければご覧ください。
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